旧桜井邸裏側に展示スペースとして新設されました。海野版画の特徴である陰刻の黒と余白の白を設計のキーワードとし、旧桜井邸を黒とし、新設棟は白のイメージとして設計されました。
仕上げには海野版画の持つ雰囲気をこわさないように、なるべく自然な材料を使用し、気持ちの良い空間づくりを心がけられています。特に中庭を囲むようにある回廊は休憩や中庭を眺める「縁側」のような空間で、回廊の壁際にある透明な折板屋根を利用したあかり取りと、その下にある白い木製のルーバーによって、木漏れ日がさらさらと壁に落ちるような演出をしています。

海野光弘版画記念館 紹介

海野光弘版画記念館(島田市博物館分館)は、全国的にも貴重な交通史跡「島田宿大井川川越遺跡」の川越街道にあります。
◆開 館  : 2000年4月28日
◆敷地面積: 2,027,87u
地図
現在開催中の海野光弘版画記念館の展示.
海野光弘版画記念館入り口
明治23年に建設された民家である旧桜井邸を、整備して有効に活用しようとしていた中で、島田市博物館分館「海野光弘版画記念館」として改修されたのが上記写真です。
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海野光弘版画記念館の外(回廊部)
海野光弘版画記念館 内部